選挙戦術 2010 6 27
新聞には、民主党の大きな選挙広告が掲載されていますが、
それを見て、皆さん、どう思ったでしょうか。
広告内容は、以下のとおり。
新しい経済が生まれてくる。
私は「新成長戦略」で大きく舵をきります。
環境や医療、介護、農林水産業、観光、
アジアのインフラ整備など、
社会や世界が抱える課題を解決することで経済を拡大していく。
(以上、引用)
これで票が取れるのは、高齢者の票でしょう。
子どもがいる世帯の主な関心事は、教育ですから、
「民主党は、教育には関心がない」と思われてしまうでしょう。
「新成長戦略」という発想はよいことですが、
中身が、これでは、多くの人に、
「経済成長」を感じさせることはできないでしょう。
どうも発想が高齢者の発想に近いと思います。
私の第一印象は、「民主党は、高齢者の党なのか」と思いました。
もちろん、日本は、高齢化社会になりましたので、
「日本高齢者党」へ衣替えを考えてもよいと思いますが、
活気がないと思います。
やはり、選挙広告は、30代や40代の党員に作らせた方がよいと思います。
私は、日本の財政を心配していませんが、
この内容では、日本の財政が心配になります。
貿易黒字が減少すれば、
つまり貿易赤字が続けば、日本は苦しくなるでしょう。
だから、貿易黒字を維持する必要があります。
そうすると、どういう産業を強化すべきか、わかるでしょう。
さらに、こうした「新成長戦略」の内容では、
外国人は、こう思うでしょう。
「もはや、日本は、強敵ではなくなった。戦いから降りるのか」
外国人から見て、「日本が怖い」と思うのは、
やはり、科学技術や工業力でしょう。
こうした分野に力を入れないで、
「環境や医療、介護、農林水産業、観光」に力を入れるならば、
多くの外国人は、「もはや、日本は、我々の競争相手ではない」と思うでしょう。
よくよく思い出してください。
「環境や医療、介護、農林水産業、観光」が発達している国は、
どういう国か。
どうも、発想が年寄りくさいと思います。
民主党は、すべてを30代や40代の党員や政治家に任せて、
年寄り政治家は、引退するという発想がなければ、党の未来はないと思います。